子供でも脱毛できる?注意点とデメリットも解説
医療脱毛やエステでの脱毛施術は、子供でも受けられるのでしょうか。どのようなリスクがあるのか、成長期のムダ毛ケアのポイントと併せて解説します。
子供でも脱毛はできる?成長期のムダ毛ケアのポイント
わきや手足の体毛、顔の産毛は、子供から大人へと成長するにつれ、段々と濃くなります。特に、10代を迎えて成長期になると体毛にも変化が訪れるため、戸惑う子供も少なくないでしょう。バレエや水泳などの習い事をしているお子さんのいる家庭は、早い時期からの脱毛を検討しているかもしれません。子供の脱毛にはいくつか注意点があるため、リスクを踏まえた上で、保護者と本人がよく相談して検討する必要があります。
そこで今回は、子供の脱毛とそのリスクについて解説します。併せて、自己処理のコツや、知っておきたい脱毛方法の基本についても見ていきましょう。
子供でも脱毛はできる?
医療脱毛やエステサロンでの脱毛は、10代後半から成人向けというイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、現在はキッズ脱毛など、小学校高学年から中学生以上を対象に施術を行っている脱毛施設もあります。
なお、15歳以下の子供が施術を受ける場合、カウンセリングには保護者の方の同席が必須となります。また、脱毛の施術を受けるには、親権者の同意書の提出が必要となります。
成長期には体毛にどのような変化がある?
子供が10歳前後になると、ホルモンの影響を受けて、体毛にもさまざまな変化が生じます。個人差はありますが、毛の濃さや生えるスピード、毛質などもこの頃を境に変わってくるでしょう。女の子の場合、ひたいや口周りの産毛が増え始めます。また、わきや外陰部周辺の毛も少しずつ目立ってきます。
顔の産毛については、ホルモンバランスが安定するにつれて自然と薄くなっていきますから、あまり気にする必要はありません。
子供の脱毛を検討する際に知っておきたいこと
中学生以下の成長期にあたるお子さんの脱毛を検討する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、子供の脱毛を決める前に知っておきたい、3つの注意点を見ていきましょう。
1.成長期の子供の毛の生え方は安定しない
体毛は、小学校高学年から中学生頃にかけて、徐々に変化していきます。これは、成長期に毛の組織構造が少しずつ完成していくためです。
この時期は毛の太さがまばらで、毛周期(毛が生え替わるサイクル)が不安定であることも珍しくありません。わきのように、20歳頃になってようやく毛周期が安定する部位もあります。
医療脱毛は、毛周期に合わせて施術を行います。そのため、毛周期が安定しにくい子供のうちは、十分な脱毛効果を得ることが難しかったり、脱毛の完了までに時間がかかってしまったりすることがあります。脱毛の完了までにかかる時間や費用も、大人より余裕を持って見積もっておいたほうがいいでしょう。
2.治療には痛みが伴うことも
技術の進化や最新機器の導入によって、医療脱毛のレーザー照射による施術時の痛みはだいぶ抑えられるようになっていますが、どうしても多少の痛みは残るもの。大人なら耐えられる痛みでも、小学生や中学生の場合、痛みを強く感じてしまうかもしれません。痛みをやわらげるために照射レベルを下げると、その分脱毛の効果も弱まってしまいます。
麻酔を使って痛みを抑える方法もありますが、完全に痛みがなくなるわけではありません。麻酔クリームなどを塗ることが肌への刺激になり、ヒリヒリ感などの症状が生じる場合もあるようです。
3.やけどや炎症、アレルギー症状などのリスクも
これは子供に限ったことではなく、大人の脱毛でも注意すべきリスクですが、体質や肌の状態、毛の特性などによっては、施術中や施術後にやけどや炎症、毛膿炎、アレルギーなどの症状を起こす可能性があります。
子供の脱毛にはリスクもあるため、無理な脱毛はせず、小学生から中学生のうちは自宅での自己処理を見守ってあげるのも選択肢のひとつです。それでも、やはりムダ毛が気になる場合は、親子でよく話し合いましょう。その上で、プロによる脱毛を選択する場合は、専門医に相談できる美容皮膚科など、医療機関に相談することをおすすめします。
成長期の子供は、体にさまざまな変化が訪れることに加え、心も揺れ動きやすく、本人にしかわからない悩みを抱えている可能性もあります。お子さんが体の変化やムダ毛に悩んでいるときには、毛が生えたり濃くなったりするのは自然なことだと伝えた上で、適切な自己処理の方法を教えてあげましょう。
子供の自己処理のポイント
子供がムダ毛の自己処理をする場合、方法によっては肌を傷つけてしまうため、適切なケアを教えてあげる必要があります。ここでは、主な自己処理の方法別に、特徴と注意点をまとめました。
カミソリ・シェーバーを使う場合
カミソリやシェーバーを使ったムダ毛処理は、好きなタイミングでできる上、コストパフォーマンスも高いため、日常の自己処理に取り入れている方が多い方法です。適切にケアをすれば、ほかの方法に比べて肌への負担も少なく済むでしょう。
ただし、肌の表面に見える毛だけを剃るため、数日でムダ毛が生えてきてしまうというデメリットも。刃のあて方によっては皮膚へのダメージが大きいため、カミソリやシェーバーの扱い方には十分注意すべきです。
お手入れのコツは、カミソリやシェーバーの刃を、できるだけ肌に水平にあてること。あくまでムダ毛だけを剃るよう心掛けて、肌を傷つけないようにします。肌を傷つけにくいよう改良されたアイテムも登場していますから、そうした物を使用することもおすすめです。お手入れ後は、ローションやクリームを使って肌を保湿すると、乾燥や肌荒れを防ぐことができます。
毛抜き・脱毛ワックスを使う場合
毛抜きや脱毛ワックスを使った処理は、カミソリやシェーバーで剃るよりも、ムダ毛が見えない状態を長くキープできます。しかし、これらの方法は毛を抜く際の刺激が大きく、毛根を保護する組織「毛包(もうほう)」が傷ついてしまいます。そのため、炎症やかぶれのリスクが大きく、毛周期が乱れる原因になってしまうことも。繰り返すと毛穴の黒ずみや埋没毛などのトラブルを起こす可能性もあるため、子供はもちろん、大人にもあまりおすすめできません。
除毛クリーム・ジェルを使う場合
除毛クリームやジェルといった、ドラッグストアなどで購入できる薬剤を使ってムダ毛を処理する方法もあります。肌質に合っていれば、肌を傷つけることなくムダ毛を処理できますが、注意したいのは薬剤によるアレルギー性皮膚炎です。最初から肌全体に使用するのではなく、必ず目立たない部分でパッチテストを行い、安全かどうかを確認した上で使うようにしましょう。
もし、使用中や使用後に赤みやかゆみなどの肌トラブルが起こった場合は、すぐに使用をやめ、早めに皮膚科へ相談しましょう。
医療レーザー脱毛と光脱毛の違い
プロによる脱毛の施術を受ける場合、大きく分けて、医療レーザー脱毛とエステサロンでの光脱毛の2種類があります。ここでは、その違いを簡単に解説します。
医療レーザー脱毛とは?
医療レーザー脱毛は、メラニンと呼ばれる毛の黒い部分にレーザーを照射して、毛包を破壊する施術方法です。専門医のいる医療機関でのみ施術が可能で、光脱毛よりもレーザーの照射出力が強いので、脱毛効果を実感しやすいでしょう。脱毛完了後は、自分で剃ったり抜いたりする手間がなくなるため、肌荒れが起こりにくく、滑らかで健康的な肌をキープしやすくなります。
脱毛機器の種類によって痛みの度合いは異なりますが、治療には多少の痛みが伴います。子供が施術を受ける際の痛みについては、事前にクリニックに相談することをおすすめします。
エステサロンでの光脱毛とは?
光脱毛のメカニズムは医療レーザー脱毛と同じですが、医療脱毛よりも照射出力が弱いため、エステサロンなどでも施術を受けることが可能です。熱の吸収効率が下がる分、痛みは少ない一方、脱毛効果は不安定な傾向となっています。特に、産毛や細い毛は、なかなか納得できる効果が得られず、残ってしまう可能性もあります。
子供の脱毛は、正しい知識を持って慎重に検討しましょう
成長期は、お子さんの心身が大きく変化する大切な時期でもあります。脱毛についても、保護者の方が正しい知識を持って相談にのるなどの対応をしてあげましょう。子供に脱毛の施術を受けさせるかどうか悩んだ場合は、肌への負担や、子供が感じる痛みの度合いなどについても十分に考慮する必要があります。ホルモンのバランスが落ち着けば、心身が安定した状態で脱毛を受けることができるため、まずは自己処理で様子を見ながら検討することをおすすめします。
柏・船橋のイデア美容皮膚科クリニックでは、最新の脱毛機を使った医療レーザー脱毛を行っています。万が一のトラブルの際も、専門医による診断・治療を受けていただくことが可能です。子供や未成年の方のムダ毛処理や脱毛について迷っている方は、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。
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理事長