エステ脱毛よりも短い?永久脱毛にかかる期間
病院やクリニックなど、医療機関でのみ受けられる永久脱毛(医療レーザー脱毛)。エステサロンの光脱毛と比べ、効果を実感できるまでの期間が短いといわれています。永久脱毛の特徴と、部位ごとに異なる必要期間の目安を解説します。
エステ脱毛よりも短い?永久脱毛にかかる期間
せっかく脱毛するなら、永久脱毛で自己処理の手間を完全になくしたいという方は多いのではないでしょうか。永久脱毛は、一度の施術で終了するわけではなく、時間を置いて何度か施術を繰り返す必要があり、効果を実感するまでにある程度の期間が必要となります。
今回は、永久脱毛が完了するまでにかかる期間の目安について解説します。そもそも永久脱毛とはどのような脱毛なのか、エステサロンで行われる「光脱毛」との違いについても、併せてご紹介します。
永久脱毛とは?
まずは、永久脱毛の特徴と、光脱毛との違いについて見ていきましょう。
永久脱毛ができるのは医療機関だけ
永久脱毛は、医師のいるクリニックや病院など、医療機関のみで受けられる医療脱毛のこと。毛根に医療用のレーザーを照射することで「毛母(もうぼ)細胞」を破壊し、脱毛していきます。このレーザーを使った施術方法が「医療行為」にあたるため、医療従事者のいる医療機関でしか受けることができないのです。
医療脱毛(永久脱毛)は、基本的に体のどの部位にも施術することができます。ただし、粘膜部分への施術は避けるなど、病院やクリニックによって方針の違いがあるため、施術したい部位に対応しているかどうかを確認してから申し込みましょう。
エステサロンで行われているのは光脱毛
医療機関で受けられるレーザー脱毛とは異なり、エステサロンなど医療機関以外の場所で行われる脱毛方法は光脱毛です。
医療従事者のいないエステサロンは医療機関ではないため、レーザー機器を使った医療行為が許可されていません。光脱毛で照射する光はレーザーよりもパワーが弱いため、毛母細胞を破壊し、完全に脱毛することはできないのです。そのため、エステサロンではあくまで、「毛根にダメージを与える」ことを繰り返して毛を薄くしていきます。
エステサロンで受ける光脱毛は、一時的に毛を減らすことはできますが、医療機関でのレーザー脱毛のように、長期間にわたり効果を維持することは難しいといわれています。
永久脱毛にかかる期間の目安は?
医療機関で行う永久脱毛であっても、1回の施術で完全に毛をなくすことはできません。十分な脱毛効果を得るためには、複数回の施術を受ける必要があります。永久脱毛が完了するまでには、どれくらいの期間が必要なのでしょうか。
永久脱毛には約1年かかる
個人差や部位による多少の違いはありますが、永久脱毛で全身のムダ毛が気にならない状態になるまでには、施術を始めてから約1年かかるのが一般的です。
最初の施術で脱毛できるのは、ムダ毛全体の20%程度。皮膚の表面に見えている毛は全体の2~3割で、残りの毛は毛穴の下にある状態だからです。永久脱毛(医療レーザー脱毛)は、表面に見えている毛の黒い色にレーザー機器が反応することで、脱毛効果が得られる仕組みになっています。1回目の施術で表面の20%ほどの毛を脱毛したら、次は毛穴の中に残っている分が生えてきた段階で脱毛する必要があるのです。次の20%の毛が生えるのを待ち、再び施術を行うということを繰り返していきます。
施術が終わって、次の20%分の毛が生えてくるまでにかかる期間は、2~3ヵ月ほど。つまり、脱毛完了までに、2~3ヵ月に1回の脱毛を5~6回行うことになります。そのため、永久脱毛を終えるまでには約1年の期間が必要なのです。
永久脱毛の期間を短くすることはできる?
永久脱毛の完了までにかかる期間を短縮し、一日も早くすべすべの肌を手に入れたいと思う方もいるでしょう。
しかし、脱毛を行う上で大きなポイントとなる「毛周期(毛の生え替わりサイクル)」は、意図的に速めるなど、コントロールすることはできません。皮膚の表面に見えている部分しか脱毛することはできないため、永久脱毛を終えるまでには最低でも1年ほどかかると想定しておきましょう。
最近では、「最新の脱毛機器を使い、半年で脱毛完了できます!」などとうたった広告も見かけますが、どんな脱毛機器や方法を使っても、「永久脱毛完了」といえるほどの結果を得るためには一定の時間がかかります。永久脱毛の効果を維持したまま、脱毛完了までの期間を短縮することはできないのです。永久脱毛を行う際は、信頼できる医療機関に相談し、適切なペースで施術を受けるようにしましょう。
永久脱毛にかかる期間は、部位によって異なる
人の体毛は、部位によって細い産毛のような物から、太くしっかりした物までさまざまです。永久脱毛の効果を実感できるまでの期間や施術の回数も、部位による毛質の違いによって少しずつ変わってきます。部位ごとの目安を確認しておきましょう。
脇・腕・足の永久脱毛に必要な期間の目安
永久脱毛の効果を実感しやすく、脱毛完了までにかかる時間も短い部位が脇・腕・足です。これらの部位は比較的体毛が太く、毛の色も濃い傾向があるため、脱毛レーザー機器が反応しやすくなります。個人差はありますが、一般的には3回ほどの施術で、ムダ毛が大幅に減っていることを実感できるでしょう。
VIO脱毛の永久脱毛に必要な期間の目安
最近では、美容意識の高まりや脱毛後の快適さから、VIO(デリケートゾーン)脱毛の人気が高まっています。VIOも、体毛が濃くしっかりとしていることから、脱毛レーザー機器が反応しやすく、効果が出やすい部位です。ただし、デリケートゾーンはほかの部位に比べて痛みを感じやすく、色素沈着を起こしやすいので、レーザーの照射出力を弱くして施術を行うクリニックも珍しくありません。そのため、永久脱毛が完了するまでの施術は、ボリュームやデザインの調整のみであれば3~5回程度、ハイジニーナ(無毛)は5回以上が回数の目安となります。
背中・顔・うなじなどの永久脱毛に必要な期間の目安
背中や顔、うなじなどの体毛は、細くて色も薄く、産毛程度という場合が多くなります。このような体毛は、メラニンの含有量が少ないため、ほかの部位と比べてレーザー機器が反応しにくく、永久脱毛の効果を実感するまでに時間がかかるでしょう。ただし、脱毛レーザー機器の種類やレーザーの照射出力の工夫次第では、5回程度で背中の脱毛が完了するケースもあります。
エステサロンでの脱毛は時間がかかる?
エステサロンで行う光脱毛は、1回あたりの費用を安く抑えられる一方、脱毛効果は限定的で、多くの場合、一時的に発毛を抑える程度です。
医療レーザーによる永久脱毛のように、はっきりとした効果が得にくいため、納得のいく結果が出るまでの回数は10回以上、かかる期間は2~3年ともいわれています。病院やクリニックでの永久脱毛に比べ、長期間通う必要があることを踏まえた上で、施術1回あたりの費用だけでなく、トータルのコストパフォーマンスにも注目して検討するのがおすすめです。
施術をしているあいだの自己処理は?
医療レーザーで永久脱毛を行っている期間中、次の施術までのあいだにムダ毛の自己処理をすることは問題ありません。ただし、自己処理の方法には注意が必要です。
永久脱毛期間中は、毛抜きや除毛クリーム、除毛ワックスなど、ムダ毛を抜いたり溶かしたりする自己処理方法は行わないようにしましょう。これらの方法は、毛が生え替わるサイクルを乱してしまうため、医療レーザー脱毛の効果が出にくくなってしまいます。同じ理由で、レーザーやフラッシュを使った家庭用の脱毛機器による自己処理も控えてください。
自分でムダ毛を処理するなら、肌への負担が少なく、仕上がりもきれいな電気シェーバーを使うのがおすすめです。カミソリでも代用はできますが、その場合も、シェービングクリームで肌を保護した上で処理するなど、肌へのダメージを最小限に抑えるようにしましょう。
永久脱毛完了までのスケジュールには余裕を持って
今回ご紹介した永久脱毛に必要な期間や回数は、あくまでも目安です。永久脱毛が完了するまでにかかる期間や回数には、個人差があります。毛の生え替わる周期のほか、体毛のボリュームや色の濃さは一人ひとり異なりますし、部位によっても差があるからです。1年以上かかる可能性もあることを踏まえ、脱毛完了まで余裕のあるスケジュールを立てることをおすすめします。
柏・船橋のイデア美容皮膚科クリニックでは、永久脱毛に関する無料カウンセリングを随時受けつけています。カウンセリングでは、一人ひとりのご希望を踏まえ、最適な治療プランをご提案します。永久脱毛をご検討中の方や、脱毛に関するお悩み・疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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理事長