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ニキビ跡(痕)に対してどのような治療がありますか?

ニキビ跡(痕)に対してどのような治療がありますか?

「ニキビは治ったはずなのにニキビ跡が残ってしまった」「ニキビ跡の治療方法を知りたい」などといった悩みを抱えた経験はありませんか? 本記事では、ニキビ跡に対しての治療方法について解説します。また、ニキビ跡の主な原因やニキビ跡の種類、ニキビ跡にならないための予防なども詳しく解説します。悩んでいる方のお気持ちが少しでも和らいでいただければ幸いです。

ニキビ跡(痕)の治療方法が知りたい


ニキビ跡はなぜできるの?

ニキビ跡の治療を始める前に、まずはニキビ跡ができてしまうメカニズムを理解しておきましょう。

ニキビ跡とは、炎症を放置することにより皮膚がダメージを受け、傷跡が残ったものです。そもそもニキビは、皮脂腺のある毛穴が詰まることがきっかけで発症します。発症したばかりのときは小さな発疹が生じるのみですが、毛穴内の炎症が強くなると膿んでしまったり、赤みを帯びたりします。悪化したニキビは、毛穴周囲の正常な組織にも炎症が波及し、ダメージが広がっていきます。このような状態になったニキビが皮膚の奥にある真皮にまでダメージが与えられると修復が難しく、赤みや色素沈着、凹み(クレーター)などを生じます。
また、ニキビやニキビ跡は皮脂腺の多い顔にできやすいですが、背中や二の腕など体にできることもあります。

ニキビ跡にも種類があるの?

一括りにニキビ跡といってもさまざまな種類があります。治療方法や跡の残りやすさなどが異なりますので、それぞれの特徴をご説明します。

ニキビ跡はクレーター、赤み、しこり、色素沈着、ケロイドの5種類


ニキビ跡の凹み(クレーター)

化膿ニキビへと症状が悪化した場合、毛包壁が壊され周囲の組織にまで炎症が広がり、肌の奥にある真皮が破壊されます。真皮が修復された部分とされなかった部分の差が、凸凹としている状態のことで、クレーターとも呼ばれています。また、爪や不衛生な器具などでニキビをつぶしたりすることもクレーターの原因となります。

ニキビ跡の赤み

炎症を起こす物質を引き寄せるアクネ菌は、毛穴の周囲に炎症を起こします。赤ニキビの炎症によって、周囲の毛細血管が拡張したり、新たに作られることがあります。炎症がひどくなると毛穴の周囲が赤く腫れて盛り上がります。軽度の赤みであれば徐々に薄くなり消えていくことがほとんどですが、重度の場合、赤みが半年以上続くこともあります。

しこり

ニキビによる炎症が進むと毛穴周囲まで広がっていき、皮膚組織が壊されていきます。この壊れた組織を修復するために肌細胞の生成を始めますが、過剰に細胞を作りすぎてしまうことが原因でしこりになります。

ニキビ跡の色素沈着

赤みはないもののシミのような茶褐色に変化して残ってしまう状態のことです。赤ニキビの炎症から肌を守るために、メラノサイトがメラニン色素を大量に作り出し、ニキビの赤みが茶褐色へと変わり、そのまま色素沈着します。

ケロイド

ニキビ跡の症状が悪化すると、ミミズのように赤く腫れてしまう状態のことです。原因は明らかになっていませんが、同じ場所に何度も繰り返しできてしまうとケロイドになる可能性が高くなります。


ニキビ跡の治療とはどんなもの?

ニキビ跡の治療方法をご紹介します。自分に合う治療方法がどれなのか確認してみてください。

 

ニキビ跡は、種類によって自力で治すことが難しい場合があります。レーザー治療やケミカルピーリング、ダーマペンなどの医療機器を使用した、幅広い治療を受けることができる美容クリニックや皮膚科を受診し相談することをおすすめします。

 

レーザー治療:

機械の特徴や治療メニューにより期待される効果が異なります。長引く赤みには、色素レーザーの照射がおすすめですが、クレーター状のニキビ跡には、フラクショナルレーザーやピコレーザーのフラクショナルモードがおすすめです。

ピーリング:

主に色素沈着を起こしたニキビ跡におすすめです。ケミカルピーリングでターンオーバーを促すことにより、沈着した色素を少しずつ排出し改善につなげることができます。

ダーマペン:

クレーター状のニキビ跡におすすめです。併用する薬剤の種類によって、より深く浸透し真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの生成を促進させることで、比較的浅いニキビ跡の凹みの改善が期待できます。


ニキビを悪化させない生活習慣とは?

できてしまったニキビを悪化させないために、生活習慣を見直すことも大切です。医療機関でニキビ治療をしている途中でもニキビ跡にしないために、セルフケアが重要です。医師のアドバイスに従うとともに、次にご紹介する方法を意識してみてください。

メイク道具を清潔に保つ

メイクを行う際に使用するスポンジやブラシは、雑菌の温床といっても過言ではありません。メイクスポンジは、形状や使い方に合わせて2日に1回、4日に1回、1週間に1回くらいの頻度で洗浄したり、交換するのがおすすめです。メイクブラシは、用途に合わせて専用クリーナーを活用し、十分に乾かしてから使用しましょう。

ストレスを溜め込まない

ニキビを悪化させない方法のひとつとして、ストレス解消も大切です。ストレスは、ホルモンバランスを乱す原因になりやすく、肌に影響を与える一因になり得ます。ストレスを溜め込まないようにするためにも、心身ともに落ち着く時間を設けるようにすると良いでしょう。適度な運動や入浴、自分自身が楽しいと感じることなど、自分に合った方法で定期的に気分転換をするのがおすすめです。

質の良い睡眠をとる

浅い眠りや睡眠不足が続くと、ホルモンバランスが乱れコントロールができない状態になります。その結果、男性ホルモンの分泌が活性化されると皮脂分泌が増加し、ニキビができやすくなります。また、睡眠の質が低下すると成長ホルモンの分泌が不足し、ダメージを受けた肌の修復が遅れてしまいます。
できるだけ同じ時間に起きたり、就寝前にスマホの使用を控えるなど質の良い睡眠をとるためにできることを行ってみましょう。

紫外線対策を行う

アクネ桿菌が生み出すポルフィリンという物質は、紫外線を浴びると活性酸素を産生し炎症を引き起こしてしまいます。また、紫外線はメラニン色素の生成を促すだけではなく、ニキビの悪化を進行させニキビ跡をつくるリスクを高めてしまいます。季節問わず日焼け止めを使用することはもちろん、日傘や帽子など紫外線対策グッズを併用し、ニキビの悪化につながらないようにしましょう。


ニキビ跡になりやすい? やってはいけないこととは?

ニキビを触ったり、つぶしたり、膿を出そうとすると指先から細菌が入って炎症が悪化するだけではなく、爪先などで肌に傷がつき色素沈着や瘢痕となって跡が残りやすくなります。

どうしても気になるという方は、ニキビができた患部へシール(ニキビパッチ)を貼り、外からの細菌や紫外線などを保護し、触らないようにしましょう。ニキビができたら肌を清潔に保つために、スキンケアが必要になります。思春期は皮脂が多くオイリー肌になりがちですが、1日に何度も顔を洗ったりゴシゴシと力を入れてしまうと、過剰に皮脂が除去されて肌のバリア機能を低下させてしまうため、ニキビが悪化する場合があります。また、20代過ぎても思春期用のニキビケアアイテムを使い続けていると、油分不足に陥って肌が乾燥し、かえってニキビができやすくなってしまうこともあります。軽度のニキビでも放置せず、皮膚科や美容クリニックなどへ行き、相談することをおすすめします。


ニキビに関するお悩みは、当院へお気軽にご相談ください

柏・船橋・錦糸町のイデア美容皮膚科クリニックでは、お顔や背中などのニキビ跡の改善や、ニキビの根幹治療を行っています。患者様のニキビやニキビ跡を改善し、ニキビが再発しないようにするための治療もご提案させていただきます。ニキビにお悩みの方は、まずはお気軽に無料カウンセリングからご相談ください。







大池 靖子
監修者
イデア美容皮膚科クリニック
錦糸町院 院長
大池 靖子
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