IPL脱毛はどんな方におすすめ?メリット・デメリットも解説
脱毛サロンなどで行われているIPL脱毛とは、どのような施術なのでしょうか。そのメリット・デメリットと、施術がおすすめな方について解説します。
脱毛の施術方法にはいくつか種類があり、それぞれ仕組みやどのような部位に効果が期待できるのか異なります。
ここでは、脱毛サロンなどで主に行われている脱毛方法のひとつ、「IPL脱毛」のメリット・デメリットについて解説します。また、IPL脱毛がどのような方におすすめなのかについても見ていきましょう。
IPLを含む光脱毛の4つの方式
脱毛の施術方法には、大きく分けて、医療レーザー脱毛と光脱毛があります。医療レーザー脱毛とは、医療用のレーザーを照射する方法で、医療機関でのみ施術が可能です。一方の光脱毛は、医療用レーザー以外のレーザーを使った脱毛方法で、主に脱毛サロンなどで施術が行われています。
光脱毛の施術にはIPL方式のほかに、SHRやSSC、HHR(ハイブリッド脱毛)があります。まずは、それぞれの特徴について見ていきましょう。
IPL方式の特徴
IPL方式の施術は、Intense Pulsed Light(インテンス・パルス・ライト)の頭文字を取ったもので、レーザーの光が毛に含まれるメラニン色素に反応することで、毛根にダメージを与え、毛を生えにくくします。脱毛の仕組み自体は、一般的に行われている医療レーザー脱毛と同じとなっており、医療レーザー脱毛に比べればレーザーの出力は弱いものの、その分肌への負担は小さいのが特徴です。
メラニン色素の量が多い部分ほどレーザーと反応しやすいので、特に太くて濃い毛に高い効果が期待できます。施術後すぐには変化が見られませんが、1~2週間もすると、毛に栄養が供給されなくなることで生えていた毛が抜け落ちていきます。
IPL脱毛は広範囲にレーザーを照射できるため、短時間での施術が可能です。なお、成長期の毛にしか効果がないので、施術は毛の生え変わり周期(毛周期)に合わせて行う必要があります。
SHR方式の特徴
SHR(スーパー・ヘア・リムーバル)方式の施術は、低出力のレーザーを繰り返し照射することで、皮膚の下に熱を蓄積させ、毛を作るのに必要な細胞を作り出すバルジ領域にダメージを与えることで、毛を再生しにくくします。蓄熱式とも呼ばれます。
メラニン色素に反応する方法ではないため、メラニン色素をほとんど含まない産毛や色の薄い毛のほか、メラニン色素を含む日焼け肌やほくろのある部位にも施術が可能です。ターゲットがバジル領域なので、毛周期に合わせて施術を受ける必要がない分、脱毛完了までの期間はIPL方式より短くなります。
一方、比較的新しい脱毛方法なのでまだデータの蓄積が少なく、施術が受けられるサロンは限られています。
SSC方式の特徴
SSC(スムース・スキン・コントロール)方式の施術は、抑毛効果のあるジェルとレーザー照射を組み合わせた脱毛方法です。脱毛したい部位にジェルを塗った後、レーザーをあてて有効成分を浸透させることで、毛の成長を抑制します。
使用するレーザーはIPL方式より弱く、またジェルの上から照射するため肌への負担が小さく、痛みも小さいのが特徴です。産毛や薄い毛にも効果が期待できます。
IPL方式と同じく、成長期の毛にのみ反応するので、施術は毛周期に合わせて行う必要があります。また、日焼けした肌には施術ができません。
HHR方式の特徴
HHR(ハイブリッド・ヘア・リムーバル)方式の施術は、IPL方式とSHR方式のいいところを組み合わせた脱毛方法です。IPL方式とSHR方式を使い分けながら、毛を作る細胞のある毛根と発毛を促すバルジ領域の両方にダメージを与えることで、毛を生えにくくします。
日焼けした肌やほくろがある部位にも施術可能ですし、濃い毛から産毛まで広く効果が期待できます。また、毛周期に合わせる必要がないので、脱毛完了までの期間は比較的短くなります。
IPL脱毛のメリット
IPL脱毛には、ほかの脱毛方法にはないメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
太くて濃い毛に効果が見えやすい
IPL脱毛は、メラニン色素に反応するので、メラニン色素が多く含まれる太くて濃い毛ほど効果を実感しやすくなります。VIOやわきなどは太くて濃い毛が多いので、効果を実感しやすいでしょう。
広範囲の施術に向いている
IPL方式の脱毛機は、医療レーザー脱毛に比べて広範囲に光を照射することができるので、1回あたりの施術時間は短めです。
肌トラブルが少ない
IPL脱毛の仕組みは、一般的に行われている医療レーザー脱毛と同じですが、使われるレーザーの出力が低いので、その分肌への負担は小さくなります。医療レーザー脱毛に比べて脱毛完了までの施術回数は多くなりますが、痛みは少なく、肌トラブルも抑えられます。
IPL脱毛のデメリット
IPL脱毛にはメリットも多くある一方、デメリットもあります。IPL脱毛のデメリットには、下記のようなものが挙げられます。
日焼け肌やほくろには施術できない
毛に含まれるメラニン色素に反応するレーザーを使うので、安全上の理由から、メラニン色素を含む日焼け肌やほくろがある部位には施術できません。
毛周期に合わせた施術が必要
毛の成長には、成長期・退行期・休止期というサイクル(毛周期)があります。IPL脱毛は成長期の毛にしか効果がないので、IPL脱毛で十分な脱毛効果を得るには、毛周期に合わせて何回か施術を受ける必要があります。施術ペースは部位によりますが、2~3ヵ月に1回程度です。
施術期間は長い傾向がある
部位によって多少違いはあるものの、光脱毛でほぼ毛が生えてこなくなるまでに必要な施術回数は、12回以上が目安といわれています。2~3ヵ月に1回の施術で12回以上なので、脱毛完了といえるまでにはおよそ2~3年以上かかります。
毛量が多いと痛みが強く感じやすいことも
光脱毛のIPL脱毛は、医療レーザー脱毛よりレーザーの出力が低いとはいえ、毛量が多いと痛みが強いことがあります。VIOやわきなどの部位は、効果が見えやすい反面、毛量も多いので、施術中に痛みを感じやすいでしょう。
IPL脱毛がおすすめな方とは?
IPL脱毛のメリットとデメリットを踏まえて、IPL脱毛は次のような方におすすめといえます。
太くて濃い毛が多い方
IPL脱毛は、産毛や色素が薄い毛には効果が低い代わりに、太くて濃い毛に効果が表れやすいのが特徴です。太くて濃い毛が多い方の場合は、SHR脱毛やSSC脱毛よりもIPL脱毛が適しているといえます。施術時の痛みが気になる場合は、事前にサロンに相談してみるといいでしょう。
効果を早めに実感したい方
SHR脱毛やSSC脱毛は、基本的に新しく毛が生えてくるのを抑えるものなので、施術を受けても、すでに生えている毛には変化がありません。
その点、IPL脱毛は、毛に必要な栄養や酵素を送り出す部分にもダメージを与えることで、施術後1~2週間で現在生えている毛が抜け落ちる効果もあります。脱毛の効果を早めに実感したい方は、IPL脱毛がおすすめです。
IPL脱毛は、太くて濃い毛を脱毛する際におすすめの施術
レーザーを使った光脱毛には、「IPL」「SHR」「SSC」「HHR」の4種類があり、それぞれ脱毛の仕組みや特徴が異なります。
IPL脱毛は、毛に含まれるメラニン色素と反応するレーザーを使って毛根にダメージを与えるもので、特に太くて濃い毛に効果的です。一方で、医療レーザー脱毛に比べれば施術回数を重ねる必要がある、部位や毛の状態によっては痛みが強く出る場合があるといった面もありますので、脱毛を考えるなら、それぞれの脱毛方法の特徴を知った上で自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
柏・船橋・錦糸町のイデア美容皮膚科クリニックでは、医療脱毛の無料カウンセリングを行っております。脱毛方法による違いについても詳しくご説明いたしますので、まずは一度お気軽にご相談ください。
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理事長