脱毛後に肌に赤みが出るのはなぜ?赤みをやわらげるセルフケアを紹介
脱毛の施術を受けた後、施術部位に赤みが出ることもあります。その原因と治まるまでの期間の目安のほか、赤みが出た際のセルフケアの方法とトラブルを避けるポイントを紹介します。
脱毛の施術を受けた後、施術部位に赤みが出ることがあります。施術後の軽い炎症として出るケースが大半ですが、どれくらいで症状が治まるのか不安に思う方もいるでしょう。
ここでは、脱毛後の肌の赤みの原因や、赤みが治まるまでの期間の目安について解説します。また、赤みが出てしまったときのセルフケアの方法や、脱毛後の肌トラブルを避けるためのポイントもご紹介します。
脱毛後に出る赤みの原因とは?
脱毛の施術後に、赤みが出る原因や期間はどのくらいなのでしょうか。また、赤みが出やすい部位についても解説します。
医療レーザーや光の熱による軽い炎症が原因
脱毛後の肌に赤みが出るのは、医療レーザー脱毛や光脱毛機を照射したことで肌に熱がこもり、軽い炎症を起こした状態になるためです。
長時間紫外線を浴び続けると、白かった肌が熱を持って赤みを帯びることがありますが、脱毛後の赤みが出た肌も、この症状と同じような状態となっています。
赤みは3日~1週間程度で治まる
脱毛後に出た赤みは、3日程度で治まります。ただし、この期間には個人差があり、長いと1~2週間程度症状が長引くケースも。
赤みの出方は主に2通りあり、どちらのタイプなのかによって症状がどれくらい長引くかがわかります。
毛穴だけが赤くなっている状態
肌は白いまま、毛穴だけがポツポツと赤くなる場合があります。この状態は、毛根の部分に熱がこもっているだけのため、熱が冷めれば3日程度で赤みは引いていきます。
施術部位全体が赤くなっている状態
施術した部位全体が真っ赤になってしまうタイプは、施術時に浴びた熱が毛根だけでなく肌全体に及んでいる状態です。そのため、症状が治まるまでに1~2週間程度かかると考えておいたほうがいいでしょう。
アトピーや敏感肌の方は症状が出やすいことも
アトピー性皮膚炎や敏感肌の方の場合は、医療レーザー脱毛や光脱毛機による刺激を特に受けやすいです。そのため、脱毛後に赤みなどの症状が出る可能性も高くなります。
赤みが出やすい部位は?
脱毛の施術後に赤みを引き起こしやすい部位は、下記のような所が挙げられます。
VIO
VIOは特に太く濃い毛が生えやすいため、それだけ強い出力で熱を照射しなければなりません。そのため、内側に熱がこもり、赤みも出やすくなる傾向があります。
わき
VIOと同様に、わきも太く濃い毛根が密集しやすい部位です。また、太い血管が通っていることで、施術後に赤みが出ることも多い部位です。
顔
顔は肌がデリケートで、血管が多く通っていることもあり、赤みが出やすい部位です。産毛やもみあげ、額などを脱毛する場合に赤みが出ることがあります。
ほかにも、うなじや背中なども毛根が密集しやすい上、血管が多く通っている部位は、脱毛後に赤みが出やすくなります。
赤みは毛包炎である可能性も
施術後の赤みは、基本的には自然と治まるものが多いですが、中には毛包炎(もうのうえん)であるケースもあります。毛包炎とはどのような症状なのか確認しておきましょう。
毛包炎とは?
毛包炎とは、毛穴の奥で毛根を包む「毛包」に、ブドウ球菌という細菌が感染することで引き起こされる皮膚の炎症です。ニキビと似た症状で、皮膚の表面に赤い(または白い)小さな吹出物ができます。
毛包炎は、医療レーザー脱毛や光脱毛機の刺激によって毛穴がダメージを受け、バリア機能が弱まっている所に細菌感染して起こります。
毛包炎は2~3日程度で自然と治まるケースが多いですが、患部をいじりすぎて炎症を悪化させてしまうと、色素沈着を引き起こしてしまう可能性があります。
毛包炎は皮脂の多い部位にできやすい
毛包炎は全身のどこにでもできるものですが、特に皮脂が多い顔や背中などにできやすいといえます。また、首の後ろや太もも、臀部(でんぶ)、陰部付近などにもできることがあります。
毛包炎を引き起こさないためには、肌を清潔な状態に保つことが大切です。特に、夏場などの汗をかきやすい時期は、洗顔や入浴でしっかりと余分な皮脂や汚れを洗い流します。顔や体を拭くタオルも、清潔な物を使用するように注意してください。
また、脱毛後は特に肌がデリケートな状態となっているため、体を洗うときに強くこすりすぎたり、刺激の強いスキンケア製品を使ったりすることも避けましょう。
脱毛後の赤みをやわらげるセルフケアと注意点
続いては、脱毛後の赤みの症状をやわらげるセルフケアの方法を見ていきましょう。できるだけ肌トラブルを起こさないために、施術前後に注意したいポイントについてご紹介します。
保湿を欠かさない
脱毛によって熱ダメージを受けた肌は、バリア機能が低下し、赤みなどの肌トラブルを起こしやすい状態となっています。念入りに保湿をして乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を高めることで、赤みなどの肌トラブルのリスクを軽減することもできます。
念入りな保湿ケアは、脱毛直後だけでなく日頃から習慣化することが大切です。常に肌を乾燥から守ることができるようになります。
患部を冷やす
脱毛後に赤みやひりつきを起こした肌は、皮膚が軽い炎症を起こして熱を持った状態となっているため、患部を冷やすことで症状がやわらぐことも。冷水で絞ったタオルや保冷剤を布で包んだ物を患部にあてて冷やすといいでしょう。クリニックやサロンによっては、施術後にクールダウンの処置をしてくれる所もあります。
紫外線を避ける
紫外線を受けると、脱毛後の肌の赤みが悪化し、やけどや色素沈着を引き起こしてしまうこともあります。このような状態で日焼け止めを使用するときは、敏感肌用のような肌に低刺激な物を選び、肌への負担を抑えることが大切です。
また、脱毛後の肌は紫外線だけでなく摩擦によるダメージも受けやすいため、摩擦が起きにくい素材の服を着ることと、施術部位を露出しないことをおすすめします。
脱毛の施術当日は血行を促進する行動を控える
血行が促進され体温が上昇すると、脱毛後に赤みの症状が強く出やすくなります。また、血行促進によって汗をかくと肌の雑菌が増えて、毛包炎による炎症も引き起こしやすくなってしまいます。
そのため、脱毛の施術当日は、入浴や激しい運動、マッサージ、飲酒などの行動は控えましょう。なお、軽くシャワーを浴びることは問題ありません。
肌に強い刺激を与えない
脱毛後は、肌に強い刺激を与えないことも重要です。肌にひりつきやかゆみが生じても、強くかいたりすることは避けましょう。
もし、かゆみを感じたときは、かゆみ止めの薬を塗るなどの対応がおすすめです。ただし、ステロイド入りの薬は肌トラブルを悪化させてしまう可能性があるため、注意が必要です。
体調を整える
肌の調子は、体調の影響を大きく受けます。体調が悪いと肌のバリア機能も弱まり、赤みなどの肌トラブルのリスクを起こしやすくなってしまいます。施術の前日や施術後は特に体調管理に気を配り、生活習慣を整えましょう。
規則正しい生活習慣にすることで肌のターンオーバー(新陳代謝)のサイクルも整い、もし赤みが出たとしても症状が治まりやすくなります。また、ビタミンを積極的にとる、質の良い睡眠をとるといったことでも、肌の状態をすこやかに保つことができます。
脱毛後の赤みがなかなか引かないときは医師へ相談を
脱毛後の赤みは3日から1週間程度で治まるケースが多いですが、もし痛みが強かったり、症状が長引いたりするときは、医師や皮膚科への相談がおすすめです。
医療レーザー脱毛を行っているイデア美容皮膚科クリニックでは、アフターサポート体制も充実しています。脱毛施術後の炎症を悪化させないよう、日常生活における注意点やセルフケアについても、細かくご案内しています。
施術前後に疑問や不安点がありましたら、まずはお気軽に、当院の無料カウンセリングからご相談ください。
理事長