日焼け止めの種類

日焼け止めは、紫外線のカット方法・紫外線のカット力・形状によってそれぞれ分類できます。自分に合う日焼け止めを選ぶために、種類ごとの特徴を見ていきましょう。

紫外線のカット方法から見ると、紫外線散乱剤を使った日焼け止めと紫外線吸収剤を使った日焼け止めに分けられます。



外線散乱剤は肌の表面で紫外線を反射・散乱させる成分です。比較的刺激が少なく、肌に優しい日焼け止めと言えるでしょう。敏感肌の方や赤ちゃんにも使いやすい点が特徴的です。最近の製品ではあまり見られませんが、白っぽさが目立つ場合もあります。
紫外線吸収剤は、紫外線を肌の上で吸収し、熱エネルギーに変換することで紫外線ダメージを防ぐ成分です。原料は透明で伸びが良く、さらっとした使用感が魅力的。なかには紫外線吸収剤が肌に合わない方もいるので、使用時は注意しましょう。

紫外線のカット力は、SPF・PAという指標によって表されます。紫外線にも種類があり、私たちが主に影響を受けているのは日焼けを引き起こすUV-Aと、シミやシワの原因となるUV-Bの2種類です。SPFはUV-Bに対する指標を、PAはUV-Aに対する指標を示しています。求める効果や、その日の活動内容に応じて選ぶ方法もおすすめです。



日焼け止めの形状にも種類があります。一般的に多く販売されているのは、みずみずしく耐水性の高いミルクタイプや、さっぱりした使用感のジェル・ローションタイプ。手がべたつかずに使いやすいスプレー・スティックタイプも人気です。使うシチュエーションや使用感の好みに応じて選んでもいいですね。

日焼け止めの効果的な塗り方

日焼け止めは塗り方にもコツがあります。ポイントはムラなく塗ることと、適切な塗り直しを行うこと。せっかくの紫外線カット力を発揮させるために、ぜひ意識的に使用してみてください。

日焼け止めを塗る前の肌には、十分な保湿ケアが大切です。保湿ケアが不十分だと、皮脂が過剰に分泌されてすぐに日焼け止めが落ちてしまう原因となります。

両頬・額・鼻・あごの5点置きをしてムラなく塗り広げ、日焼けしやすく落ちやすい鎖骨の高い位置やこめかみには重ね塗りがおすすめ。首筋・首の後ろ・デコルテ・耳・足元は忘れがちな場所なので気をつけましょう。

日焼け止めの塗り直しは、2～3時間おきを目安に行います。汗や擦れで知らぬ間に取れてしまっているので、規定量をしっかり使いましょう。

メイクの上から塗り直す場合には、最初に汗や皮脂を軽くティッシュオフします。崩れた部分には乳液を含ませたコットンでオフして塗り直したり、日焼け止め機能を持つコスメでお直ししたりするときれいに仕上がりますよ。

日焼け止めを使う注意点

日焼け止めを使う際には、落とし方や使用期限に注意しましょう。

日焼け止めを落とす際に最も大切なことは、摩擦を避けること。肌は薄くてデリケートなので、優しく触れる程度の力で洗う意識が大切です。特に小鼻やまぶたは、指の中でも力の入りにくい薬指を使う方法がおすすめ。日焼け止めに合わせて、クレンジングや洗顔料を使って優しく撫で洗いをしましょう。

また、落とすときには洗い残しにも注意。日焼け止めは少なからず肌への負担にもなっているので、最後まで落としきることが大切です。洗った後にはぬるつきが残っていないか、水を弾かないか丁寧にチェックしましょう。

日焼け止めを含む化粧品の一般的な使用期限は、開封済みのもので1年、未開封のもので3年と言われています。日焼け止めは基本的に、1つの製品に対して1シーズンで使い切る量で製造されているので、使い切ることを目指しましょう。もし去年の日焼け止めが残っていれば、使用量が不十分だったことを意味しています。衛生面の観点から去年の日焼け止めは使用せず、今年はよりたっぷり使うことを意識するといいですね。

紫外線ダメージを受けた肌には美容医療も

日焼け止めは紫外線散乱材や紫外線吸収剤を使って、これから浴びる紫外線に対して対策を行うものです。残念ながら、日焼け止めは紫外線ダメージを受けた肌のリカバリーに使えるものではありません。

一度紫外線ダメージを受けると、肌はシミやシワなどのさまざまなトラブルを抱えてしまいます。既に受けた紫外線ダメージによる肌悩みを抱えている方には、美容医療でのケアがおすすめです。

美白を目指すならケミカルピーリングや美白点滴、シミにアプローチするならフォトフェイシャル、シワ・たるみが気になるなら医療ハイフなど、美容医療にはさまざまな治療法があります。紫外線によって生まれる肌悩みには多くの種類があるので、それぞれに合わせた治療法を探してみてはいかがでしょうか。

ケミカルピーリング

美白を目指す方におすすめの治療法。肌表面に薬剤を塗って古い角質や毛穴の汚れを取り除き、肌のターンオーバーを促します。肌表面の古い角質層のみにはたらきかけ、肌内部への作用はないので、美容医療の初心者にもおすすめです。ニキビ跡のケアや、毛穴の引き締めにも効果が期待できます。

フォトフェイシャル

シミへのアプローチにぴったりの治療法。シミやそばかすの原因であるメラニン色素に反応する光エネルギー（IPL）を利用し、反応した部分を浮き上がらせる方法です。浮き上がった後は、表皮のターンオーバーによって自然にはがれ落ちます。さらに、光エネルギーが真皮の線維芽細胞に反応することでコラーゲン生成まで促され、肌のハリや弾力アップにも効果が期待できる施術です。

医療ハイフ

シワ・たるみが気になる方におすすめの治療法。高密度焦点式超音波で筋膜にはたらきかけ、メスを使わずにシワやたるみを改善する方法です。肌の土台部分にアプローチするので、肌が本来持っている再生能力を引き出せる特徴があります。エステでのハイフ治療は違法になるので、解剖の構造から正確に当てる必要があるハイフ治療は必ず医療機関で行いましょう。

美白点滴

レーザー治療でも難しいと言われる、肝斑にまで有効な治療法。高濃度の有効成分を直接血管に注入するので、体の内側から美白を目指せます。内服薬やサプリメントと違い、点滴は腸や肝臓などを通り越す必要がありません。有効成分が肌に届きやすく、そのまま全身に無駄なく行き渡る点が特徴的です。

これから受ける紫外線ダメージを最小限にするためには日焼け止めを、受けてしまった紫外線ダメージと向き合うためには美容医療を活用することが、賢く美肌に近づくコツです。

日焼け止めを正しく使って紫外線対策を

身近な存在だけに、意外と知らない日焼け止めの正しい使い方。日々の紫外線対策を継続とするためには、自分にぴったりの日焼け止めを見つけることも大切です。自分の肌質や活動内容、好みのテクスチャーに応じて日焼け止めを選び、正しい塗り方で紫外線対策を行いましょう。

紫外線ダメージを受けた肌のお悩みはご相談ください

柏・船橋・錦糸町のイデア美容皮膚科クリニックでは、さまざまな肌悩みに応じた施術を数多く用意しています。紫外線ダメージを受けた肌の複合的なお悩みも、まずは無料カウンセリングでぜひお気軽にご相談ください。お一人お一人のお悩みやご要望・ライフスタイルに寄り添って、最適な治療法をご提案します。