肌質改善するには?肌トラブルの原因や効果的な治療方法
ニキビ跡やシミ、しわなどの肌トラブルをケアするにあたって、「肌質改善」という言葉がよく使われます。肌質改善とは、具体的にどのような方法で行われるのでしょうか。セルフケアとクリニックでの治療、それぞれのアプローチ方法がありますが、双方の特徴を知っておきたいところです。 ここでは、肌質改善とはどのようなものなのかをご紹介します。また、肌質改善のために知っておきたい肌の構造や肌質による肌トラブルの特徴のほか、肌質改善に効果的なセルフケアと治療方法についてもご紹介しましょう。
肌質改善とは?
肌質改善と聞くと、「美しい肌(=美肌)を目指すためのケア」とイメージする方も多いでしょう。では、そもそも美肌とは、どのような状態の肌を指すのでしょうか。
美肌の条件のひとつは、「肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が正常な周期で行われている」こと。肌質改善をするには、肌のターンオーバーを整えることに重点を置いたケアが必要となるのです。
肌のターンオーバーは、およそ28日周期で行われています。しかし、日常生活の中で紫外線を浴びたり、生活習慣に乱れがあったりすると、肌はダメージを受けたり新陳代謝が停滞したりして、この周期が乱れてしまいます。さらに、加齢によっても影響を受けるのです。
ターンオーバーの周期が乱れると、本来、肌の表皮からはがれ落ちるはずだった角質が表面に溜まりがちになり、潤いも失われてしまいます。その結果、乾燥やごわつき、毛穴トラブル、小じわなど、さまざまな肌トラブルにつながると考えられるのです。
肌の構造は3層から成り立つ
肌質改善を目指すには、まずは肌の仕組みについて知っておく必要があります。私たちの肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り立っており、それぞれ担う機能は異なります。
ここでは、それぞれの機能と、肌質改善のために必要な条件について見ていきましょう。
表皮
表皮は、肌の一番外側にあり、目で確認できる層です。平均0.2mmほどの厚さで、3層の中でも最も薄い層となっています。表皮自体は4層で成り立っており、紫外線や摩擦などの外的刺激から肌を守るバリア機能が主な働きです。なお、表皮は目に見える唯一の層であるため、美肌かどうかの判断は、この表皮の状態も大きく関係してきます。表皮の水分と油分のバランスが良ければ良いほど、肌もみずみずしく、滑らかな状態になるのです。
このような美肌へと導くためには、表皮内で行われるターンオーバーの周期が正常である必要があります。定期的に古い細胞を角質として排出することで、みずみずしい表皮を保つことができるのです。
また、表皮はシミやくすみ、黒ずみのもとである、メラニンとも密接な関係にあります。シミやくすみのない透明感のある肌をキープするためにも、表皮のターンオーバーの周期を整えることが大切です。
真皮
表皮の下にある真皮は、皮膚の本体ともいえる層で、肌の老化と深く関係しているともいわれています。
真皮は、美肌づくりに欠かせないコラーゲンやエラスチンといった繊維群からできており、肌のやわらかさやハリ、弾力などはこの真皮の状態に左右されます。真皮を構成する繊維群と細胞のあいだには、水分やたんぱく質、糖質、ヒアルロン酸などがあり、これらが減少すると肌の弾力も失われ、しわやたるみなどのトラブルにつながるのです。
また、真皮には表皮にはない毛細血管があります。毛細血管を通して表皮へ栄養を送り、表皮で行われるターンオーバーを支える役割を担っているのです。
皮下組織
3層のうち最も下にある層が、皮下組織です。皮下組織は多くの脂肪を含んでおり、皮膚と筋肉と骨をつなぎ合わせる役割を担っています。外から強い衝撃が与えられても筋肉や骨を傷つけないよう、皮下組織がクッションとなって体を守っているのです。また、皮下組織は皮膚の保湿作用もあるため、肌の老化とも密接に関係しています。
肌質の種類とトラブル対策
肌質には種類があり、それぞれ特徴や引き起こされる肌トラブルも異なります。
続いては、「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」の3種類の肌質別に、それぞれの特徴とスキンケアのポイントを見ていきましょう。
乾燥肌の特徴
油分・水分の両方が不足しがちな状態の肌が乾燥肌です。さわるとかさつきやごわつきがある点が特徴で、乾燥によってニキビや小じわ、毛穴の開きといった肌トラブルを引き起こしやすくなる傾向があります。
スキンケアのポイント
乾燥肌のスキンケアのポイントは、水分と油分の両方をしっかりと与えること。肌の内側の水分が抜けやすくなっているため、コラーゲンやヒアルロン酸など、保湿力の高い成分が多く配合された化粧水や美容液の使用がおすすめです。
脂性肌の特徴
油分が過剰に分泌されており、水分は適量か少し多めな状態の肌が脂性肌です。潤いや弾力は問題ない一方で、さわるとべたつきがある点が特徴。過剰に出る油分によって毛穴が開きやすく、女性の場合、ファンデーションが崩れやすいといったトラブルが目立ちます。
スキンケアのポイント
脂性肌は、油分・水分ともに過剰な状態にあるため、肌ケアのために使用する化粧水は、さっぱりタイプがおすすめです。化粧水や美容液、乳液といった肌ケア用品はいずれもつけすぎに注意し、メーカー推奨の量で使うようにします。
混合肌の特徴
油分の分泌量が過剰な一方、水分量が少ないのが混合肌です。肌表面はさわるとべたつきがある反面、肌の内側の水分量は不足しているため、インナードライとも呼ばれています。
脂性肌と同じく過剰な油分によって毛穴が開きやすく、ファンデーションも崩れやすいことに悩まされる方が多いでしょう。また、ニキビもできやすい傾向があります。
スキンケアのポイント
混合肌の場合、肌の内側は水分が不足しているため、保湿力の高い化粧水を使います。クリームや乳液は、自分の肌の状態を見ながら、種類や使い方を調整するといいでしょう。
セルフケアで肌質改善をする方法
ターンオーバーを整える肌質改善は、日々のスキンケアをはじめ、セルフケアで行うことも可能です。ここでは、肌質改善に向けた日々のセルフケアのポイントをまとめました。
美肌に有効な栄養成分を摂取する
肌質を改善するには、美肌づくりに有効な栄養を積極的に摂取する方法があります。ビタミンやアミノ酸、ミネラルなどの栄養素を、食事やサプリメントを通してバランス良くとりましょう。
紫外線対策を行う
紫外線によるダメージは、乾燥をはじめとするあらゆる肌トラブルの原因になります。季節や天気を問わず、外出時は日焼け止めや紫外線対策グッズを使って、できるだけ直接肌に紫外線を浴びないようにしましょう。
十分な睡眠時間を確保する
肌のターンオーバーは睡眠中に活性化するため、毎日しっかりと睡眠をとることも大切です。反対に、睡眠不足やストレスの多い状態が続くと、ターンオーバーのサイクルも乱れて、肌質は悪化してしまいます。
規則正しい生活習慣を身につけ、ストレスの少ない生活を送れるよう心掛けることが大切です。
正しい方法で洗顔・保湿する
日々の洗顔やクレンジングは、肌を傷つけないよう、優しく丁寧に行います。また、古い角質を優しく除去できる、ピーリング石鹸を使った洗顔もおすすめです。
洗顔後はしっかりと化粧水や乳液などのケア用品で肌を保湿し、乾燥を防ぎましょう。
肌質を改善するための治療方法
効果的に肌質改善を行うには、セルフケアと併せてクリニックで美肌治療を受けることがおすすめです。最後に、一般的な美肌治療にはどのようなものがあるのかをご紹介します。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、肌表面の古い角質を除去する治療です。施術も短時間で済み、治療後に通常の生活を送れるようになるまでの期間であるダウンタイムも、短い点が魅力です。
ダーマペン
超極細針の機器「ダーマペン」で肌に小さな穴を形成し、肌の自然治癒力を高めるという美肌治療です。ハリやつやのある若々しい肌へと改善されるため、ニキビ跡やしわ、たるみなどの改善も期待できます。
レーザートーニング
レーザートーニングは、微弱なレーザーを広範囲に照射して、シミやくすみ、黒ずみの原因となるメラニンを少しずつ分解・排出していくレーザー治療です。肝斑にも有効な治療方法のひとつです。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、光エネルギーを顔全体に照射して、シミやそばかすの原因となるメラニンを分解していきます。照射する光には真皮のコラーゲン生成を促す働きもあるため、肌の保水力が高まり、ハリやつやのある若々しい肌への改善が期待できます。
美肌治療はサポート体制が万全の専門クリニックを選ぼう
肌質を改善し、すこやかで美しい肌を保つためには、肌のターンオーバーの周期を正常に保つことが大切です。ターンオーバーは毎日の生活習慣にも大きく左右されるため、自身の生活習慣やスキンケアの方法について振り返り、改善すべきポイントを洗い出してみるといいでしょう。
柏・船橋で美肌治療を受けられるイデア美容皮膚科クリニックでは、ケミカルピーリングやダーマペン、フォトフェイシャルなどをはじめとする、さまざまな美肌治療を提供しています。また、ご自宅でのセルフケアも効果的に肌質改善ができるよう、施術後のアドバイスも丁寧に行っております。
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